2016/10/01 12:08

みなさんこんにちは。
古来から日本人の生活文化に密接してきた植物である、竹や麻で物作りをしている工房ametutiのアキラです。

今日は編組の中の、麻の葉編みについて書いていこうと思います。

麻の葉編みバッグです。

今後販売予定です。

伝統的な和柄の麻の葉文様と比べるとこの竹編組の麻の葉編みは同じ模様ではないが、竹編組をさらに細かく分けた物が和柄の麻の葉文様のようです。
竹籠の基本的な編みである六つ目系であり、六つ目の目を潰した編みが麻の葉編みです。
六つ目編みは、籠の目であり、六芒星でもあり、ヒランヤ(笑)とも言われます。
六つ目の目を潰した物に麻の葉編みと名付けるのには、やはり麻には何かしらの力があるのではないかと思っています。


和柄の麻の葉文様に、保存瓶には神聖幾何学(フラワー・オブ・ライフ)がデザインされています。


麻の葉編みです。


竹ヒゴを60度の角度で重ねて置いて行き、さらにヒゴをすくったり押さえたりしヒゴをさし、交点を組み替え編んでいきます。

麻の葉編みは六つ目編みより複雑なので編むのには技術が必要です。

麻の葉編みには中心から編む『麻の葉編み』その中心部をつぶしたのが『麻の葉つぶし』、これらはざるや花籠の底編みによく使われます。
そして、どこからでも編めるのが『麻の葉崩し』となります。よく花籠の胴編み部や、背負い籠などに見られる編みです。



写真は昔受け仕事で作っていた花籠です。
胴編みは麻の葉編みです。


麻の葉つぶし編みのざるです。


麻の葉編み財布・小の写真です。


麻の葉編みの財布を商品にラインナップしたいのですが、使用してみた結果背の部分のヒゴが折れ易いようです。
ヒゴの編み角度が60度なので網代編みに比べたらヒゴに負担がかかる場所が多いようです。


財布の一番負担のかかりやすい場所です。




ヒゴの折れている箇所の写真です。
負担のかかる部分が折れているのがわかると思います。
素材が竹なので仕方ないのかと思います。
自分はこの編みが好きなので今も使用しており問題はありませんが、神経質な方は気になる所かと思います。
今後は背の部分のヒゴを薄くし改良しようと思っています。


これは、縁周りの写真です。
このヒゴの割れ部分は縁縫いをする際にヒゴを貫通して縫い込んでいるので制作時に出来てしまいます。
この部分は繊維にそっているので使用には問題ありません。

以上のことをご理解いただけ上で、使用したいと言うリクエストがあれば製作します。

この編みを光にかざすと、六芒星が現れます。六つ目の目を潰して編み、表面的には三角の集合体だが、中に六芒星がかくれています。


いずれはこの麻の葉編みのランプシェードを作ろうと思っています。
ライトを点灯すると六芒星が現れるのがなんだか神秘的で良い感じです。

麻の葉柄はまさに神聖幾何学そのものです。
この文様や編みに麻の名を付けるとは、大麻の有用性を日本人は昔から知っていたのだと思います。
日本での大麻産業の復活を願っています。
以上、編組・麻の葉編みでした。